研究内容|臨床試験・治験

臨床試験・治験

がんに対するペプチドワクチン療法

当科では以前から各種消化器がんに対するがんペプチドワクチン療法の臨床試験を行って参りました。特に、大腸がんと膵がんに対しては、第II相試験を各々96例、68例と多くの患者さんを対象に行いました。これらの臨床試験の結果、ペプチドワクチン療法の有効性を部分的に示すことができましたが、保険で認められるお薬になるほどの効果は示すことができていないのが現状です。

現在、世界中でも類を見ない、全く新しいがんペプチドワクチン複合免疫療法の計画を進めています。ペプチドワクチンは、投与することにより免疫の一部の働きを強くし、免疫の作用を担うリンパ球の一種である「細胞(さいぼう)障害性(しょうがいせい)T細胞」(CTLと呼ばれるリンパ球)を増殖・活性化することにより、がんの増大や進行を抑えたり、がんを小さくしたりすることが期待されています。これに加えてさらに免疫を活性化したり、抑制性免疫を解除したりする薬剤を加え、効果を飛躍的に高めることを考えています。基本的に週1回当院に通院していただき、ペプチドワクチンと免疫制御剤を同時に投与します。これらのがんペプチドワクチン療法にかかる費用はありませんが、一般的な検査に必要な費用につきましては、通常保険診療として実施しますので患者さんご自身の自己負担分がございます。また、臨床に参加できるかを確認するための診察・事前検査やその他の費用につきましても通常保険診療として実施します。

募集期間:2016年より臨床試験を開始しました。現在行っているがんペプチドワクチン療法の臨床試験

がんに対する免疫細胞療法

教室では独自の腫瘍抗原mRNA (MUC1やHSP70)を導入した樹状細胞療法の臨床試験や腫瘍抗原を認識させたCTL療法を先進医療として行って参りました。現在、新しい抗原に対する樹状細胞療法を臨床試験あるいは先進医療として準備中です。治療が開始されましたら本ホームページにてお知らせいたします。

山口大学大学院 消化器・腫瘍外科学
(現在、免疫細胞療法についてのお問い合わせは受け付けていません)