医療コラム
山口県は、東西に広く、中規模都市が点在しています。
それに伴い、各地域には地域密着型の中規模病院が整っており、
日々の通院や一次診療において非常に恵まれた環境と言えます。
しかし、もしご自身やご家族が「がん」などの難度の高い病気と診断され、
手術が必要となった場合、どのように病院を選べばよいのでしょうか。
そこで選択の重要指針となるのが、各種学会が認定する「資格」や「施設基準」です。
外科医療における認定資格には、
個人の手術手技や業績を評価する「食道外科専門医」、「肝胆膵高度技能医」、「内視鏡外科技術認定医」などがあります。
さらに、外科医個人だけでなく、安全な治療を提供するための設備や体制を満たした「施設認定」も存在します。
いずれも厳しいハードルと低い合格率をクリアした狭き門です。
実際、
「こうした高度な資格を持つ執刀医や認定施設で治療を受けた患者さんの方が、治療成績が良好である」
という研究結果も数多く報告されています。
食道がんや胃がん、あるいは肝臓・胆のう・膵臓(すいぞう)といった複雑な臓器の手術は、
外科手術の中でも特に難易度が高く、豊富な症例数と高度な専門知識が要求されます。
また、近年の手術は傷口が小さく体に優しい腹腔鏡(ふくくうきょう)や
ロボット支援手術などの「低侵襲(ていしんしゅう)手術」が主流です。
しかし、モニター越しに精密な操作を行う内視鏡手術で高い安全性と確実性を担保するには、
厳格な審査をパスした「内視鏡外科技術認定医」の手腕が欠かせません。
こうした高難度手術や先進的な低侵襲手術を、症例数と専門資格が揃う「専門施設」に集約して行うことは、
治療成功率の向上と合併症リスクの低減に直結するという世界的な標準となっています。
こうした高度外科医療において、県内屈指の実績と専門体制を誇るのが山口大学医学部附属病院です。
- 最高水準の施設認定
「肝胆膵高度技能専門医修練施設(A)」をはじめ、
「食道外科専門医認定施設」「胃癌学会認定施設」など、
各領域で厳しい基準をクリアした認定を受けています。
- 各臓器の「技術認定医」による執刀・指導
食道・胃・大腸・肝胆膵の各領域において、
合格率の低い難関資格である「内視鏡外科技術認定医」を取得した外科医が、
最新のロボット支援手術や腹腔鏡手術を安全かつ高精度に執刀・指導しています。
- 万全のチーム医療
大学病院ならではの強みとして、外科医だけでなく、
麻酔科、集中治療部(ICU)、腫瘍内科、放射線科などが密に連携し、
患者さん一人ひとりを多角的にサポートします。
「お近くの病院」と「大学病院」の賢い連携
普段の検査や術後の経過観察は地元の馴染みある病院で行い、
――「手術という大きな山場」は専門医や技術認定医が揃う山口大学病院で受ける――
これこそが、広い山口県で最良の医療を受けるための最も賢明な選択肢ではないかと我々は考えています。
食道外科専門医認定施設
https://www.esophagus.jp/public/list/certified_facilities.html
日本胃癌学会認定施設
https://www.jgca.jp/facility/ninteishisetsu/
肝胆膵高度技能専門医
https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=5
日本内視鏡外科学会技術認定医
https://www.jses.or.jp/modules/gijutsunintei/index.php?content_id=44