診療案内

外来受診

外来診察表

診療紹介

消化器・腫瘍外科は、山口大学附属病院での消化器外科と乳腺・内分泌外科を担当しております。年間900件以上の入院件数で、500件以上の手術件数があります。各臓器別の詳細は以下の通りです。

上部消化管(食道・胃)

食道癌をはじめとする食道疾患、胃癌をはじめとする胃疾患の治療を行っております。
食道癌については、山口大学附属病院 消化器・腫瘍外科は、山口県内で最多の手術症例数を施行しております。そして、非常に高侵襲手術をされる食道癌手術に対して早くから鏡視下手術を導入し、低侵襲で根治性の高い治療を行ってきました。また、ICUとも連携し、術後管理の煩雑な本領域での周術期合併症は非常に少なく、直近5年間の術後死亡はありません。さらに食道癌治療成績向上のために、補助療法としての化学療法、放射線治療を併用した集学的治療を導入しています。

胃疾患についても、根治性と低侵襲性を両立させた腹腔鏡手術に積極的に取り組んでおり、現在では全手術の約60%を腹腔鏡下におこなっています。さらに平成25年よりロボット手術も開始いたしました。また、進行胃癌症例についても化学療法を中心に積極的に取り組んでおります。

下部消化管(大腸)

大腸、直腸疾患に対する診療のモットーは、低侵襲・根治・機能温存であり、さらに成績向上のために、エビデンスに基づいた個別化治療をも視野に入れております。この点から、大腸癌・直腸癌に対しては手術前に進行度や悪性度を把握し、癌の根治度を保ちつつ低侵襲(腹腔鏡)・機能温存(排便・排尿・性機能)手術を行っています。抗癌剤治療に関しては、遺伝子多型など個々の患者さんの体質に基づいた適正投与量を設定し、免疫能を賦活する治療も併用しています。特に、免疫療法についてはこれまでの研究成果を応用し、ペプチドワクチンを用いた新規治療の開発も進めております。また、潰瘍性大腸炎やクローン病に対しては、機能温存かつ低侵襲(腹腔鏡)手術を行っています。

最近では、肛門機能障害(肛門括約筋不全、直腸脱)に対しても機能温存治療を導入し、その症例数は増加しつつあるとともに、その成績は良好です。

肝臓・胆道・膵臓

山口大学附属病院 消化器・腫瘍外科は、山口県では唯一の日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設(A)(http://www.jshbps.jp/home.html)としての認定を受けています。肝胆膵領域手術については、消化器外科の中では高難度手術を要する疾患がほとんどであるため、その提供においては、専門医とともに十分な症例数も重要になります。当院における肝胆膵領域癌治療では、消化器内科や放射線科と週2回のカンファレンス(Cancer Board)を行なっており、手術治療を中心に、抗がん剤治療や放射線療法など包括的な統合的医療の提供を目指しています。そして、難治癌である胆道癌や膵臓癌に対する血管合併切除をも積極的に適応とし、集学的治療を展開しております。また同領域での、腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵切除の症例数も多く、全国と比較しても遜色はありません。以上のように、当科は、県内唯一の日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設(A)として、肝胆膵外科における先進的医療を進めていきたいと考えております。

また、救命救急センターとの密に連携し、急性胆嚢炎などの緊急症例についても対応しています。

肝移植

山口大学 消化器・腫瘍外科学講座では、16年間、山口県では施行しえなかった肝移植診療の再開に取り組み、院内各診療科(消化器内科、小児科、麻酔科、放射線科、救命救急センター、集中治療部、病理部)などと密に連携をとり準備をしてきました。そして、2016年11月14日、念願であった生体部分肝移植を再開し、現在(2017年10月1日)までにすでに4例を施行しました。本項においては、山口大学における肝移植医療について、その疾患、治療、現在の取り組みについて述べるとともに、連絡方法などについても簡単に示します。

乳腺・内分泌

乳がんを中心とした乳腺疾患、甲状腺がん、バセドウ氏病を中心とした甲状腺・甲状腺疾患など、内分泌疾患全般の治療を行っています。乳がんは日本女性のがん罹患率第1位の疾患で、広く知られた一般的な疾患ではありますが、その診療は専門的な知識が必要です。山口大学附属病院 消化器・腫瘍外科は、日本乳癌学会乳腺専門医が複数名専従する、県内唯一の施設でもあります。当科ではその専門性を活かして、乳房温存療法、乳房切除術を中心とした治療を行っています。さらに、形成外科専門医の協力により乳房再建も可能です。また、甲状腺・副甲状腺疾患では、日本内分泌・甲状腺外科学会専門医による治療を行っています。