学生・研修医の皆様へ外科専門医制度

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外科専門医制度

平成29年より、日本の専門医制度が大きく変わりました。外科専門医も同じです。 山口大学では、新しい専門医制度にあわせて旧講座(第一外科、第二外科)の枠を超えて、全山口体制でこれからの外科専門医を育てていく体制を構築しています。ぜひ、私たちと共に、外科医を目指しましょう。
外科専門医を目指すにあたって、まずは、外科専門研修プログラムに登録しましょう。

詳しくはこちら

外科専門医取得に必要な手術症例数

日本外科学会により下記のように定められています。

  1. 消化管及び腹部内蔵(50例)
  2. 乳腺(10例)
  3. 呼吸器(10例)
  4. 心臓・大血管(10例)
  5. 末梢血管(10例)
  6. 頭頚部・体表・内分泌外科(10例)
  7. 小児外科(10例)
  8. 外傷(10点)
  9. 上記1~8の各分野における内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡含む)(10例)
    ※外傷のみ症例カウントの仕方が特殊です。

(1)練期間中に術者また助手として、手術手技を350例以上経験する。
(2)前記の領域別分野の最低症例数を、術者または助手として経験する。
(3)前期の領域別分野にかかわらず、術者として経験が120例以上であること。

詳細は日本外科学会HPを参照してください。

外科専門医取得に必要な手術症例数

当院での特徴

当院の外科専門研修プログラムでは高難度手術も施行可能な外科医を育成するため、研修期間において専門医取得に必要な症例数だけでなく、欧米のプログラムと比べても遜色のない症例数を経験できることが特徴です。

⼭⼝⼤学医学部附属病院 2014年⼿術実績 1,532例

心臓:148 例 虚血心 24例、弁膜症 74例、胸部大動脈 42例、先天心 4例 など
血管:260 例 腹部大動脈瘤 80例、末梢血管 63例、静脈瘤 99例 など
消化器:727例 食道 38例、胃・十二指腸 116例、大腸 164例、肝臓 78例、胆・膵 104例 など;腹腔鏡補助下主体
呼吸器:154例 肺がん 98例、気胸・膿胸 20例、縦隔腫瘍 17例 など;完全鏡視下主体
乳腺:151例 乳がんなど
小児:92例 新生児疾患 9例、鼠径ヘルニア 36例 など

また、当科では早期(医学部2年生)から基本的な外科手技の実習が始まり、臨床実習(医学部5-6年生)、臨床研修(医師1-5年目)、サブスペシャリティ研修(医師6年目以降)のそれぞれの期間に対応した継続的な外科教育を行っています。
当科では関連施設も含めて、外科専門医未取得の修練医と、若手指導医で外科専門医取得・若手外科医の育成のための研究会を行い、修練状況の確認と手術手技・プレゼン能力の向上を図っています。

生涯外科教育

当科の学生、若手医師に対する外科教育

当科の学生、若手医師に対する外科教育

取得可能な認定医・専門医

取得可能な認定医・専門医

卒後臨床研修が可能な主な連携病院

卒後臨床研修が可能な主な連携病院

先輩医師からのコメント

消化器・腫瘍外科学 中島千代(平成22年卒)

消化器・腫瘍外科学 中島千代(平成22年卒)

外科手術は、患者さんから病を一度で取り除くことが可能な唯一の方法です。術後元気に退院していく患者さんの姿をみることが外科医の一番の喜びです。女性が外科医を目指す上で男性よりもキャリアプランがたてにくいのは出産、育児があるからです。乳幼児がいると生活は乳幼児が中心となり、自由に働けなくなるので、産後、専門医に必要な手術件数を確保するのは大変です。来るべき出産に備え、専門医ははやく取得するに越したことはありません。山口大学附属病院では外科専門医になるために必要な手術経験数を満たすためのプログラムがあり、大学病院や関連病院で必要年数(研修医含め最短5年)働くことで外科専門医をとることが可能です。専門医を取得することが同時に自分のキャリアにもつながり、産休育休を終えての復帰はスムーズにできるのではないかと思います。私自身、最短で外科専門医を取得し、卒後8年目に妊娠、出産を経験し、卒後9年目に消化器外科専門医と取得しました。現在、平日は幼稚園に子供を預けて外来、手術など診療を行い、土日は子供と過ごす時間を楽しんでいます。産前は体調に合わせ手術件数や内容をセーブしてもらったり、産後は、子供の授乳やお迎えの時間を配慮してもらったりと働きやすい環境です。女性でも手術が好きな方なら十分外科医としてのキャリアを積めると思います。外科に興味があれば相談にきてください。

専門医キャリア例

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