外科専門医制度

専門医研修

山口大学では、新しい専門医制度にあわせて旧講座(第一外科、第二外科)の枠を超えて、全山口体制でこれからの外科専門医を育てていく体制を構築しています。

診療実績・研究分野のアピール

1診療基本理念

外科学とは、医の倫理を体得し,かつ,高度の外科専門的知識と技術を修得した外科医を育成し,もって国民医療の向上に貢献することを目的としています。山口の地域性を鑑みると、外科医はグローバルな視点を保ち高度先進医療の開発に取り組むのは当然として、それを実践・発展させ、過不足なく地域医療へ還元させるのが重要な責務です。

また大学病院の使命として、高難度手術を施行できる外科医を育成するために教育の効率を重視し、講座間の壁をなくし共通のプログラムを作製しました。

2診療実績

山口大学医学部附属病院 2014年手術実績 1,532例

心臓:148 例
虚血心 24例、弁膜症 74例、胸部大動脈 42例、先天心 4例 など
血管:260 例
腹部大動脈瘤 80例、末梢血管 63例、静脈瘤 99例 など
消化器:727例
食道 38例、胃・十二指腸 116例、大腸 164例、肝臓 78例、胆・膵 104例 など;腹腔鏡補助下主体
呼吸器:154例
肺癌 98例、気胸・膿胸 20例、縦隔腫瘍 17例 など;完全鏡視下主体
乳腺:151例
乳癌など
小児:92例
新生児疾患 9例、鼠径ヘルニア 36例 など

県内連携病院の総年間手術数 約2万例

3研究分野
第一外科

各臓器グループが、基礎研究を独立して行うリサーチグループと協力し、以下のような研究を進めている。

  • ・重症心不全に対する心筋幹細胞を用いた治療法
  • ・機能賦活化した末梢単核球による重症虚血肢に対する治療
  • ・腹部大動脈瘤の病因解明
  • ・大腸癌の抗癌剤抵抗性獲得機構の解明
  • ・代償性肺成長や肺気腫が癌の進展に及ぼす影響の機構解明
第二外科

教室では、消化器癌・乳癌等の遺伝子発現や全ゲノム解析に基づき、新しい癌免疫療法や化学療法を開発するトランスレーショナルリサーチを中心に研究を行っており、具体的には、遺伝子多型研究では産学連携で多型解析チップの開発、新規がんワクチン療法開発や癌免疫療法のバイオマーカー探索、消化管再生の研究等を行っています。

さらに、学内外の国際的共同研究により、がん幹細胞をターゲットとした免疫療法、免疫チェックポイントをターゲットとした治療法の開発や、分子生物学を駆使した低侵襲手術の開発と免疫療法との融合、免疫化学療法のモニタリング法の開発なども行っています。

卒後臨床研修が可能な主な連携病院

先輩医師からのコメント

1第一外科 溝口 高弘(平成23年卒業)

なんでもできる外科医”が目標といっても自分が誇りに思う事が出来る専門領域は必要であり、私は心臓血管外科専門医か消化器外科専門医の資格取得を目指しています。しかし、まず最初に「外科専門医」を取得した者でないとそのような専門性の高い「〇〇外科専門医」にはなれません。この「外科専門医」取得には、心臓・血管・呼吸器・消化器・小児外科など広範囲の手術経験が必要です。仮に心臓外科がない病院で研修した場合、他の病院に出張しないと心臓の手術は経験できません。山口大学附属病院とその関連病院であれば、「外科専門医」の取得に必要な手術を最短で経験できると思います。これからの時代、専門医の取得は必須だと思います。先輩外科医としての経験をお話できると思いますので、何なりと相談してください。

2第二外科 西山 光郎(平成19年卒業)

現在は、どの診療科でも高い専門性が必要とされているのは初期研修医の皆さんもご存知のことと思いますが、外科も同様であり高度の知識と技術の修練において専門医の習得はやはり大事です。山口大学医学部附属病院では様々な領域の手術経験数を満たすためのプログラムがあることで、これから外科を志す皆さんにとって外科専門医の習得資格がスムーズに得られる環境が整っております。ちなみに私は病に悩まれている患者さんに手術という目に見えるやり方で貢献できるのが、外科医の一番の醍醐味でありやりがいであると思い外科医の道を選びました。時に大変なこともありますが、ともに周術期を乗り越えて患者さんが元気に退院される時は何にも得難い喜ばしい瞬間です。
外科に興味のある皆さん、外科を志している皆さん、ぜひ一緒に働けることを楽しみに待っています。

専門医となるまで

外科専門医を修得した後、サブスペシャリティー専門医を目指す2段階式方式

1外科専門医取得に必要な手術手技症例数
1 消化管および腹部内臓(50例) 2 乳腺(10例)
3 呼吸器(10例) 4 心臓・大血管(10例)
5
末梢血管(頭蓋内血管を除く)(10例) 6 頭頸部・体表・内分泌外科(10例)
7
小児外科(10例) 8
外傷(多発外傷を含む)(10例)
9 上記1~8の各分野における内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡を含む)(10例)
  • (1) 修練期間中に術者または助手として,手術手技を350例以上経験する。
  • (2) 前記の領域別分野の最低症例数を,術者または助手として経験する。
  • (3) 前記の領域別分野にかかわらず,術者としての経験が120例以上であること。
当院外科プログラムでは高難度手術も施行可能な外科医を育成するため、研修期間において専門医取得に必要な症例数だけでなく、欧米のプログラムと比べても遜色のない症例数を経験できることが特徴です。
2外科専門医取得までのプログラム
1.初期研修終了後 入局コース
  1. 初期研修:施設は自由選択(山口県内が望ましい)
  2. 3年目:原則として大学病院
    (心・大血管10例、末梢血管10例は第一外科あるいは連携施設で研修)
  3. 3~5年目:原則として入局科の連携施設で研修 
  4. 第一外科と第二外科の両科で研修をすることが可能
2.外科専門医取得後 入局コース
  • *外科専門医取得まで入局せず外科研修を行うことも可能
  • *研修施設は本人の意向を尊重しながら、県内全体のバランスも考慮し決定
  • *第一外科と第二外科の両科で研修をすることが可能

※なお、大学院入学については、外科専門医研修中~サブスペシャリティー専門医研修中など随時入学可能で、広く門戸を開いています。

3サブスペシャリティー外科専門医取得までのプログラム
1.心臓・血管外科研修プログラム(単独型と連携型)
2.呼吸器外科プログラム
3.消化器外科研修プログラム
4.小児外科研修プログラム
5.乳腺専門医研修プログラム

入局相談窓口

第一外科
担当:竹本 圭宏
TEL:0836-22-2260、2261
メールアドレス:surg-1@yamaguchi-u.ac.jp
第一外科HP:http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~surg-1/
第二外科
担当:徳久 善弘
TEL:0836-22-2264
メールアドレス:2geka-2@yamaguchi-u.ac.jp
学生・研修医関係
  • 青山会(同門会)
  • 臨床試験
  • 教室年報
  • 先端がん治療開発学講座